治療ビームごとにプラスチック材料を形成して作製する飛程補償フィルターは、陽子線治療の特長である腫瘍形状に合わせた治療体積形成に重大な役割を果たしています。
治療計画装置より与えられたボーラス形状に基づき3mm 厚のプレート形状のボーラス材料を高速パンチング加工し、形状検査を行った後に、専用ケースに収納しボーラスブロックを作製します。
ボーラスを3mm のプレートで分割しパンチング型で高精度に加工し光学検査し、総合的加工精度は、1mm 以下を実現します。
最大腫瘍サイズ(200×150×195)の加工で1時間以内, 標準サイズでのボーラス製造時間は30分以下です。
パンチング加工は、バリの発生が抑えられ加工後のバリ取り作業が不要になります。またブロック製造は加工、検査の一連の流れが全自動で行え製造工程が簡略化できます。
ボーラス材料となるプレートを定形の抜き型でパンチング加工し、加工後のプレートを積層状に重ねてボーラス枠に収納します。