アブチェスは、呼吸による胸腹部の2カ所の体動レベルを検出する呼吸センサです。
肺や肝臓など、呼吸性移動を伴う体幹部のCT撮像や放射線治療では、患者呼吸の安定化と再現性の確保は、重要な課題となります。
アブチェスは、患者自身による“呼吸のセルフコントロール”という独創的かつユニークな手法を医療現場に取り入れ、実用化した呼吸センサ(モニタリング装置)です。
アブチェスの主要部分は、樹脂で構成され、本体部分には金属を使用していません。
測定器+スタンドのシンプル構造で、総重量1.5kgを実現しました。
また、電気的パーツを使用しておりませんので、電源・バッテリーは一切不要です。
アブチェスは、次のような原理で呼吸レベルを視覚的に確認することができます。
1.シンプル構造でわかりやすい呼吸レベル表示
胸部・腹部に接触させたアームが呼吸に合わせて動く。
2.呼吸レベル波形のデジタル表示
2点のアームの体表面上下移動量がスタンド上のメータに表示される。(3色カラーマーカー)
3. 呼吸レベルを見て、確認
患者はメータのレベルを見ながら、呼気吸気をメータの位置で確認し、コントロールできる。(専用の患者ミラー装着でより見やすくなります) 表示板は透明のため、患者の対面方向からでも確認でき、オペレーターからもチェックが可能です。
リニアック、CTなどの放射線機器のみならず、PETなど診断機器のガントリー内でも使用することができます。
体動による画質劣化やアーティファクトを押さえることができます。